単なる迷信だった!?「カフェインを摂取すると鼻血がでる」原因とは?

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ふとしたときに、思いがけず鼻血がでて驚いたという人は多いと思います。よく「チョコレートを食べると鼻血がでる」なんていいますが、本当なんでしょうか?

それはチョコレートに含まれるカフェインのせい?そこで、鼻血と原因とカフェインの関係を探ってみました。

 

医学的根拠はない?チョコレートと鼻血の因果関係

 

一説では「チョコレートを食べると鼻血がでる」という意見に対して、医学的根拠はないと、いわれています。ですが、実際「チョコレートを食べすぎて鼻血がでた」という体験談もききます。

これは単なる偶然の出来事?たまたま鼻血のでるタイミングと、チョコレートを食べるタイミングが重なってしまっただけ?そもそも鼻血って、どうして起こるのでしょう。

 

鼻血はどうやっておこるのか

わたしたちの鼻は大切な空気の通り道。綺麗な空気を体内にとりこむため、鼻の中は湿った粘膜に覆われていて、そこには細かい血管が集中しています。

鼻血とは、その鼻腔の粘膜がなんらかの理由によって傷ついたとき、毛細血管がやぶけて出血してしまうこと。

鼻血の90%は、この鼻の中の入り口付近にある「キーゼルバッハ」という部分からの出血です。

したがってキーゼルバッハ部位の粘膜が弱くなると、鼻血もでやすくなります。そしてこの粘膜が弱くなる原因の一つに刺激物、カフェインの過剰摂取があげられるのです。

 

鼻血の原因はカフェインばかりじゃない

鼻血の出やすい人は、必ずしもカフェインをとりすぎてる人ばかりとは限りません。

主な鼻血の原因は、次の通りです。

  • 偏食
  • 鼻をいじる、かむ、ほじる
  • 外傷
  • のぼせ
  • ストレス・疲労
  • タバコ
  • 貧血
  • 花粉症・アレルギー
  • カフェイン、スパイスなどの刺激物
  • 乾燥

これらをみて、何か連鎖性のある原因が、頭の中に浮かんできませんか?それは「 血圧の上昇 」「 粘膜の弱化 」そして「血管の弱化」です。

 

 血圧の上昇

偏った食生活は、栄養のバランスがわるくなり、血圧上昇の原因となります。カフェインやスパイス等の刺激物も同様です。 酒、タバコ、ストレス、疲労はどれも血圧上昇をまねきます。のぼせると血圧が上昇します。

 

 粘膜の弱化

一方、鼻をかみすぎたり、ほじったりするする行為は粘膜を乾燥させたり、摩擦を与えて粘膜を傷つけます。外気の乾燥も粘膜を乾燥させ、傷つきやすくなります。 偏食によるビタミンや鉄分不足は、粘膜を弱くさせます。

鼻炎や花粉症の人は、鼻をかむ頻度が高く、花粉症の薬の副作用で鼻が乾燥し、粘膜が弱い傾向にあります。子供も大人に比べ粘膜が弱いので、鼻血がでやすくなります。

 

血管の弱化

貧血の人は、血管がもろい傾向にあるので傷つきやすく、鼻血がでやすくなります。

ようするに、鼻血の出やすい人は血圧が上昇しやすく、鼻腔の粘膜が弱く、さらに血管がもろい人ということです。

カフェインが含まれてるチョコレートは、血圧上昇をまねきやすいので、鼻血のでやすい一因となりますが、原因はそれだけはないということです。

 

鼻血の予防法は生活習慣の改善から

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普段から、血圧を上げすぎない、そして鼻腔の粘膜と血管の丈夫な健康な身体作りができていれば、カフェインのような刺激物の影響を受けることは少ないでしょう。

それでは日常生活で気をつけて行いたい鼻血予防を、ここでまとめてみましょう。

 

栄養バランスのよい食事をする

生活の乱れは、鼻血につながるということですね。栄養バランスの良い食品を適量に摂取をすることで、鼻の粘膜を強くしましょう。

 

鼻を極力いじらない

鼻をかむときも、ソフトにやさしくかんでください。粘膜が弱い方は、少々の刺激でも出血してしまうことがあります。

 

緊張、興奮、ストレスをかけすぎない

極度な緊張や興奮は、血圧の上昇をまねきます。仕事や勉強が忙しくて、 緊張や興奮が長時間持続して血圧が上昇した状態のままでいると、思わず力んだ時鼻血がでたりします。 睡眠をしっかりとって健康的な生活を送っていると、疲労もたまりませんし、血圧の上昇も抑制できます

 

刺激物は控えめに

カフェイン、スパイス等の刺激物、アルコール、タバコは控えましょう。

 

乾燥と環境には気を配って

乾燥した空気中では鼻の中も乾燥します。水分補給をしっかりしてください。シャワーを浴びながら、深呼吸をして蒸気で鼻腔をしめらせたり、加湿器をおいたりしてしっかり鼻腔を湿らせましょう。

また外気の気温による。のぼせなどに気をつけましょう。

 

なってしまったときの対処法

それでも鼻血がでてしまったら?まずは、慌てずゆっくりまっすぐに座ってください。座っているときは頭と上半身を前方に保つこと。このとき血をとめたいからといって、頭を後ろには傾けないでください。逆流した血がたまり、呼吸をさまたげるおそれがあります。

静かに鼻をつまんで、呼吸を続けて出血がおさまるのを待ちます。ティッシュを鼻にはつっこんではいけませんよ。鼻腔を傷つけてしまいます。

5分たって様子を見て、止まらないときは再びつまんでまた5分、というようにプレッシャーをかけてください。20分以上たってもとまらないときは、様子を見て専門医に相談しましょう。

鼻血が出やすい方は、ぜひ参考にしてください。