覚えておきたいカフェインがもたらす「パニック障害」への影響とは?

f37990339d2bdb2844daded4b6e13f2f_m

心臓がバクバクして、胸が苦しい!体中がガクガクと震えて、大量の汗がとまらない!息が出来なくて、窒息しそう!

「パニック障害」は前触れもなく、突然おそってきます。

カフェインは、パニック障害の病状を悪化するといわれています。コーヒーや紅茶にふくまれるカフェインは、どんな悪影響をパニック障害にもたらすのでしょう。 ぜひ知っておきたい、パニック障害の症状や原因、そしてカフェインとの関わりをまとめました。

スポンサードリンク

パニック障害は脳の病気

パニック障害は、突然の動悸や息切れ、発汗、心拍数の上昇、ふるえ、めまい、吐き気のような身体的症状とともに、「このままでは死んでしまうのでは」という強い不安感や恐怖感におそわれる病気です。

パニック発作を繰り返すうちに、発作が再発するのではという恐怖が「予期不安」をおこし、逃げ場のない、公衆の場所での発作を予期不安することで「広場恐怖」という症状をひきおこします。さらに症状が悪化すると、うつ病の原因にもなります。

心配性や不安になりがちな性格によるものが原因とおもわれがちですが、実は脳内の神経系伝達物質の機能の異常におこる病気であり、100人に2−3人がかかると言われています。

カフェインの興奮作用がパニック発作を誘発する理由

現時点では、まだはっきりとしたメカニズムが解明されていないパニック障害。しかし、これまでの研究から、パニック障害がおこる原因は、ノルアドレナリンとセロトニン、この二つの神経伝達物質が関係していることがわかっています。

不安や恐怖をひきおこすノルアドレナリンと 、興奮を緩和させるセロトニンのバランスの乱れが、パニックの症状をおこす原因であるといわれています。

カフェインがパニック発作を誘発する原因は、アデノシン受容体と結びつくことで、ノルアドレナリンの恐怖作用を促してしまうからです。

カフェインに含まれるアルカロイドという成分は中枢神経を刺激して、興奮作用をおこします。カフェインがアデノシンと類似した構成をもつ特徴があることから、カフェインはアデノシン受容体と結びつき、拮抗作用をしめします。

そうすると本来受容体と結びつくはずだったアデノシンは、その結合をカフェインに取って代わられたため、行き場をうしない本来の作用を発揮できなくなるのです。

アデノシンの本来の作用、それはノルアドレナリンの抑制です。 つまり、アデノシンの作用で抑制するはずだった「不安や恐怖感(ノルアドレナリンの作用)」を、カフェインがまた抑制してしまいます。 その結果、アデノシン受容体に相反する作用が働くのです。

カフェインの、アデノシン受容体の結合という介入により、ノルアドレナリンはその作用を増加します。ドーパミンの作用を高め、心拍数や血圧を上昇させて、動悸や頻脈、めまい、息苦しさを促し、不安をあおりたてパニック発作を誘発させます。

カフェインの過剰摂取は、健康な人でもパニックに陥る場合があります。カフェインは交感神経を刺激し、心拍数の上昇、血圧の上昇させ 、めまい、動悸、発汗、不安感、緊張などの症状をおこします。

パニック障害対策の生活習慣。カフェインの睡眠不足に注意!

62f666768cd9358a79a9ebe3aa6d2b18_m

パニック障害には、脳の神経伝達物質の異常の他、ストレスや疲労も原因であると考えられています。

ストレスや疲労をためないように、睡眠はしっかりとることが大事です、カフェインは覚醒作用があるので、夜の摂取は眠りの妨げになります。

夜の眠りは副交感神経が優位になる時間で、さまざまな身体の細胞やホルモンが活性化する時間です。交感神経と副交感神経のバランスがとれないと、ホルモンバランスを乱し、ストレスや疲労の原因となります。

バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠は、健康的な生活習慣の3大原則です。カフェインの夜の摂取はさけ、質のよい睡眠をこころがけるのが大切です。

カフェインへの不安は心理的な場合も

「カフェインがパニック発作をおこす」というは、過去の経験による心理的な作用も考えられます。

一度コーヒーを飲んでパニック発作を起こしてしまった経験がある人は、「またパニック発作になったらどうしよう」という予期不安が、さらにコーヒーに対する恐怖感を増長させて、「コーヒーを飲むと必ずパニックを起こす」という思い込みをあたえている可能性があります。

逆にコーヒーが大好きで「コーヒーを飲むとリラックスできる」という良い経験がある人は、コーヒーを我慢しなくてはいけないと、逆にストレスになり精神的に悪影響をあたえてしまいます。

しかし、カフェインがパニック障害に与える影響を考慮すると、摂取量をひかえたほうが望ましいでしょう。

コーヒーが好きな人は、ディカフェやカフェインレス・コーヒーにして、徐々にカフェイン量を減らしていくことをおすすめします。「コーヒーを飲んだ」という満足感からストレスが軽減されます。

カフェインを多く含む、代表的な飲料や食品は次の通りです。

  • 玉露
  • ココア
  • 栄養ドリンク
  • 抹茶
  • コーラ
  • 紅茶
  • 緑茶
  • ほうじ茶
  • ウーロン茶
  • 番茶
  • チョコレート
  • カフェイン含有量が低い飲料は次の通りです。
  • カフェインレス・コーヒー (ディカフェ)
  • カフェインレス・紅茶 (ディカフェ)

カフェインの含まれていない飲料は次の通りです。

  • 麦茶
  • はと麦茶
  • 黒豆茶
  • 杜仲茶
  • ハーブティー
  • ルイボスティー
  • どくだみ茶
  • ごぼう茶
  • そば茶
  • たんぽぽコーヒー

不安になりやすい人やパニック障害の人は、少しでも不安材料をなくすため、脳の神経伝達物質を刺激するものは、極力控えることで精神的にも安定します。普段から心と体をリラックスさせ、緊張や興奮を長時間、蓄えないようにすることが大切です。

スポンサードリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です